読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

4/1(土) 琴調の春 @ らくごカフェ

今回は、宝井琴調先生の独演会でした。

寛永宮本武蔵吉岡治太夫 (田辺凌天; 前講)

天保水滸伝 笹川の花会 (宝井琴調)

- 仲入り -

中村仲蔵 (宝井琴調)

一席目は「笹川の花会」。今回は独演会二席のうちの一席ということで、途中で閑話をいくつか挟んだ形式でした。

面白かったのは、席の上座・下座に戸惑いに関するくだりで始まった「鈴本演芸場の楽屋も大変」という話。一番の上座は、馬風、金馬の両師しか座らない。小三治師匠も避けるそう。けど楽屋が満員だと誰かが座るしかないので、気苦労が絶えない事態になるとか。

二席は落語でもおなじみの「中村仲蔵」。こんな仲蔵を聴かせてもらえれば、もう満足感に浸って帰るしかないという至福の一席でした。いや「笹川の花会」が悪かったってワケじゃないですが、何度か聴いてますからね。

仲蔵も初めてではなく二度目ですが、前時よりも良かった印象でした。ただ、その理由は私のほうのコンディションにあったかも知れません。今回は、どういう演じ方かはおおよそ理解していて、でも細部はすっかり忘れてるという、集中力が保ちやすい条件が整ってましたから (笑)。

マクラで、琴調さんのお師匠、宝井琴馬先生のエピソードを語ってましたが、これも興味深い話でした。

師匠のご自宅にいると、「これから来客があるが、くれぐれも他言無用だぞ」と琴馬さんから言われる琴調さん。「誰だろう?」と思っていると、やってきたのは古今亭志ん朝師匠。講釈の修羅場を語る技術は落語にも必要とのことで、稽古を付けてもらいにきたのだそうです。(もちろん「他言無用」の言い付けを破ったのは、お二人が鬼籍に入られてから。)