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わたしには

わたしには

世界が眩しくてたまらない

かなしみとか

苦しみとか

闇の中や

雑踏の中や

喧しいくらいに孤独な静けさとか

いろも

においも

おとも

あじも

頬包むひかりも

肩撫でるかぜも

時の歩みも

朽ちては芽生え

死しては新たな命宿り

季節は流れ

景色は移ろい

空見れば

今 のなかに

必ず夕べが来て

朝が来て

真昼と

闇夜とがあって

今日は昨日へ

明日が今日に

かわりゆく

このせかいに

なぜ

わたしはこうして

息づいているのだろう

畑を焼く煙の匂い

田に張られる水の匂い

紙に走るペンのおと

カメラを覗く景色

パソコンのキーボード打つおとと

コピー機

わたしの描く絵

わたしの心に広がる言葉

わたしの頭に流れては消える景色

昔の想い出

今立っているところ

かわいい猫

かわいい小鳥

かわいい犬

微笑ましい人々

時計を気にするスーツの人

背中の上がらない

横断するお年寄り

子供たち

あの大きな建物の

窓辺から虚ろげに

何処と言わず

なにかを眺める

その人

サイレン

電車

笑い声

せかい

わたしはいま

このせかいに居て

みんなと、居て

まちがいなく、共に居て

見えないせかいは

頭で膨らむ

よくも悪くも

それから

暗くも眩しくも

広がる

わたしには

この現実を味わうことと

過去と、未来と、

今いるとこと

わたしと

周りのすべてと

「大事に

  よく味わい

    歩みなさい」と

天(あめ)より

大きな愛に包まれたまま

そう 言われている 気がして

いつも

いつも…